奥様は魔女(1942)

巨匠ルネ・クレールによるドタバタコメディ。

17世紀末、アメリカのセイラム村で火あぶりにされた父ダニーと娘ジェニファー。自分たちを告発した人物への復讐のために呪いかける。時を経て現代に偶然復活した父娘は、告発者の子孫ウォレスを破滅させようと、惚れ薬を飲ませようと策略するが、まちがってジェニファーがその薬を飲んでしまい、ウォレスに恋をしてしまう。

監督は「パリの空の下』などで知られるフランスのルネ・クレール。小気味よいコメディとして作られている。脚本協力には赤狩りでハリウッドを追放されながら、裏で多くの脚本を執筆し、アカデミー賞まで取ったダルトン・トランボが名を連ねているのも興味深い。

物語の発端となるアメリカのセイラムは、実際に魔女裁判が行われ、多くの罪のない人々が死刑にされたアメリカ史の汚点でもあるが、その辺の描き方にも興味が湧く。

1960年代にテレビ番組と邦題がいっしょだが、映画の原題は「I Married a Witch」でテレビシリーズは「Bewitched」でまったく違う。とはいえ、アイディア的な繋がりはあるのかも知れません。

上映スケジュール

2021/11/1(月)〜2021/11/9(火)
13:30/15:50/18:00
公開年
1942年
監督
ルネ・クレール
キャスト
フレデリック・マーチ、ヴェロニカ・レイク、ロバート・ベンチリー、スーザン・ヘイワード
製作国
アメリカ
脚本
ロバート・ピロッシュ、マーク・コネリー
脚本協力
ダルトン・トランボ
原作
ソーン・スミス